QUICK ESG研究所

概要

日本を代表する金融情報ベンダー 株式会社QUICK様 が、アセットオーナーおよび運用機関にESG要因を考慮した投資が行われる仕組み、ならびに投資先企業と投資家をつなぐプラットフォームづくりを目指して設立されたQUICK ESG研究所様のポータルサイトリニューアルを担当させていただきました。

QUICK ESG研究所ポータルサイトは、QUICK ESG研究所アナリストによる、世界のESG(環境、社会、ガバナンス)課題に関する調査や取材レポート、責任投資に関する幅広い情報を提供するメディアサイトです。これまでWordPressで運営されていた既存サイトを、事業拡大に伴い全面リニューアルされる運びとなりました。

今回のリニューアルでは、ご担当者様が新システムの候補となるCMSをご自身で事前によく調査・検討いただいた上で、Drupal 8をプラットフォームとして開発されたいと弊社にご相談いただきました。お調べいただく中で、Drupalがメディアサイトに適したCMSであること、特に、会員限定コンテンツの管理が得意で、多様なコンテンツを定義できる柔軟性があるという点が決め手となったと伺っています。

プロジェクトの目的

新サイトでは、世界最先端の責任投資・ESG動向、企業のCSR活動などに関する情報を、より幅広く、より本質的な内容でタイムリーにお届けするために、新たなコンテンツタイプの拡充や機能面における利便性の向上を目指しました。

今回のプロジェクトの主な目的は次のとおりです。

  • 新たなコンテンツタイプの追加
  • デザインの刷新
  • 絞り込み機能の実装によるユーザーの利便性向上
  • 会員登録機能の実装

バックエンド

コンテンツ移行

Wordpress からXMLファイルとしてエクスポートされた300件超の既存記事のインポート作業を行いました。

最新バージョン Drupal 8 の採用

本案件では当初より Drupal 8 を使用して開発されたいというご要望をいただいておりました。弊社でもこれまでに複数の実案件で Drupal 8 での開発を経験し、十分にプロダクション用に使える品質に達していることを確認できておりましたので、今回も積極的に導入を行わせていただきました。

コンテンツ投稿

基本ページの他に下記6種類のコンテンツタイプをご用意し、お客様ご自身で更新いただけるように設定させていただきました。

  • ブログ
  • お知らせ
  • イベント
  • リサーチレポート/ニュース
  • メディア掲載情報
  • スライドショー

「リサーチ」では記事タイプを「News」または「Research Report」 のどちらかを選ぶことができ、選んだタイプに応じてサイト上で表示される場所が変わるように設計させていただいています。 また「イベント」では、「会員向けワークショップ」「外部セミナー」など6カテゴリからイベントの特色に合わせてカテゴリを選択することができ、選んだカテゴリに応じてアイコンが表示される仕組みになっています。

絞り込み機能

ユーザーの利便性を高めるため、リサーチレポートでは、著者やキーワード、カテゴリなどから記事を絞り込むことができる記事検索機能を実装しました。

デザイン

記事を引き立てるオリジナルテーマを開発

アースカラーやクラフト紙の背景素材を用いた、温かみや落ち着き、環境への配慮といった印象を与えるオリジナルのデザインテーマをご提案し採用いただきました。彩度を抑えた主張の少ない配色にすることで、柔らかな雰囲気は活かしつつも上品で落ち着いた印象に仕上げ、このサイトの主役である記事に集中いただきやすいデザインを目指して作成させていただきました。

マルチデバイス対応

今回の案件は元の既存サイトもマルチデバイス対応でしたので、引き続きどのような端末でもストレスなく閲覧いただけるようにレスポンシブWebデザインにて実装させていただきました。これにより、デスクトップPCに限らず、スマートフォン、タブレット等あらゆる画面サイズの端末で表示した際にも自動でレイアウトを最適化し、より記事が読みやすいサイト環境を実現しています。 弊社では、閲覧端末の多様化が進んでいる昨今のユーザー環境を考え、基本的にはすべての案件でレスポンシブWebデザインの実装を推奨させていただいております。

システムの安定性とセキュリティの堅牢性

今回開発したポータルサイトを利用される会員の方は、金融機関やメーカーをはじめとする事業会社のユーザーが多いこともあり、システムの安定性やセキュリティ面においての堅牢性というのもCMSを採用されるにあたっての重要なポイントのひとつでした。

Drupal は、ホワイトハウスをはじめとする多くの政府機関や大企業、有名大学等での実績が豊富で、こうした高度なセキュリティを要するサイトで採用されることにより、さらに高強度なセキュリティ技術がコミュニティに還元されるという良循環が生まれています。

また意見交換が活発な大きなコミュニティに支えられたオープンソースであるという点もセキュリティ面においては大きなポイントです。「オープンソースはセキュリティが心配」と言われることがありますが、実は「オープンソースソフトウェアは商用ソフトウェアと同等あるいはそれ以上に安全である。」と言われており、ホワイトハウスがDrupalを採用した際にも「オープンソースを利用することでセキュリティの強化を図れること」が理由のひとつとして挙げられています(※)。

もちろん「すべてのソフトウェアには何らかのバグがある」と言われるように、 Drupal にもバグがないわけではありません。そのため、セキュリティアップデート等のセキュリティ対策は他のCMSと同様に必ず必要ではありますが、コントリビュートのルールが整っていること、セキュリティ対応の体系だったプロセスによる管理体制が整っていること、活発で巨大なコミュニティに支えられていること、有名サイトでの実績が非常に豊富なこと等、セキュリティ面においても安心してご利用いただけることが今回Drupalをご採用いただいたひとつのポイントになったのではないかと思います。

The security implications of open source software

メディアサイト運営に最適なプラットフォーム Drupal

今回の事例では、ご担当者様が事前にDrupalがメディアサイトに適したプラットフォームとなることをご自身で調査いただいた上でご依頼いただいた案件でしたが、Drupalは「強力なコンテンツモデリングシステム」と「Viewsモジュールで提供される柔軟な表示機能」を標準で備えたCMSであるため、ニュース、ブログ、記事など多様なコンテンツを持ったメディアサイト運営に非常に適したCMSと言えます。

スタジオ・ウミでは、本案件の他、制作実績として公表していないDrupalによるメディアサイトの開発実績も多数ございます。また、Drupalを用いたより効果的なソリューションを提供するためのコンサルティングから、UI設計、開発まで、幅広く柔軟にご対応しております。メディアサイトの新規開発/リニューアルをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。