コンテンツの一覧ページをお手軽に作成できる Views モジュール

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今回は Drupal (ドルーパル)の「 Views 」というモジュールをご紹介できればと思います。

Views 公式ページ キャプチャ

以下本記事の目次です。

  • Views モジュールとは
  • Views モジュールでできること
  • Views モジュールの使い方
  • 終わりに

Views モジュールとは

Views モジュールとは、「 コンテンツの一覧ページをお手軽に作成できる機能 」を提供するモジュールです。 Views は Drupal 7 の数あるコントリビュートモジュールの中で最もよく使われている Drupal の一番人気のモジュール です( Drupal 8 ではコアに取り込まれました)。 これひとつでホームページ制作のバックエンド、開発プラットフォームとして Drupal を選ぶ理由になる「 Drupal の目玉機能」とも言える非常に強力なモジュールです。

開発者の方向けにことばを変えていうと「 SQL を管理画面でかんたんに作成できるモジュール 」というようなイメージでしょうか。 どのテーブルからどのような条件でどのカラムを抜き出すのか。どのテーブルとどのテーブルをくっつけるのか。 制限はありますが、かんたんにいうとそういったことが管理画面上でできてしまう驚異のモジュール、それが Drupal の Views です。

「コンテンツの一覧の作成」と聞くと一見ピンと来ませんが、 「コンテンツの一覧の作成」というのは Web の世界のあらゆる場所(さらにいうならシステムの世界のあらゆる場所)で使われている非常に定番の機能 です。 たとえばブログサイトの場合、トップページに最近の記事一覧があり、アーカイブページを見ると投稿月やラベルで絞り込んだ記事一覧が表示される場合が多いかと思います。 ブログのサイドバー上に使用されているタグの一覧が表示されることもあるでしょうか。 もう少し大きな「店舗サイト」の場合なんかだと、トップページの上部にはメッセージをひと目で伝えるスライドショーがあり、下の方には日付と見出しだけの小さなお知らせ一覧が表示されているのをご覧になることが多いかと思います。 他店舗展開をしているようなお店の場合は、お店の詳細ページとあわせて一覧ページが用意されていることも多いでしょう。 SNS サイトでは自分がフォローしているユーザの一覧ページが用意されていることがよくあります。

ここにあげた「記事一覧」「ラベルの一覧」「スライドショー」「お知らせ一覧」「お店の一覧」「ユーザの一覧」、これらはすべて「コンテンツの一覧」ということができます。

コンテンツの一覧を生成する、表示するというのはホームページ上でよく行われる定番の処理なので、「どうせなら管理画面からできるようにしてしまおう!」というのが Views のはじまりにあった考え方のようです。

余談ですが、このあたりのアイデアは多くのプログラマが一度は思いつくところかと思いますが、その実現に必要な仕事のことを考えるとなかなか実際に「作ってみよう!」とはならないのがふつうです。 そういう事を平然とやってのけるスーパープログラマにシビれたり憧れたりできるのが、質の高いコントリビュートモジュールの豊富な Drupal 開発のいいところのひとつです。

Views モジュールでできること

Views モジュールは上でご説明したとおり基本的には「コンテンツの一覧」を作成するためのモジュールです。 コンテンツというのは単にページのことだけを指すのではなく、ユーザやノード(コンテンツ)、コメント、タグなど Drupal 内のほぼあらゆるタイプのアイテムのことを指します。

具体的な例としては、弊社のこのサイトのブログ一覧、 Drupal 記事一覧、関連記事一覧などは Views で生成されています。

Drupal Views サンプル 1

Drupal Views サンプル 2

さらに拡張モジュールを使ったりすると、応用として テーブル形式での表示ページャ、フィルタ、ソート、検索、ドラッグ&ドロップでの並べ替え機能 なども実現することができます。さらにさらに、画像を持っているコンテンツの場合は スライドショー 、地理情報を持っているコンテンツの場合は Google マップ上での場所の表示 、日時情報を持っているデータの場合は カレンダー上での表示 などもできたりします。

これらを実際に応用すると、次のようなことが(場合によってはノンプログラミングに!)実現可能となります。

  • コーポレートサイト: フロントページのスライドショー
  • 店舗や医院のサイト: お店の予定表(予約表)
  • 店舗や不動産取り扱い店のサイト: お店や物件の地図表示
  • あらゆる企業: CRM 風のお客様検索/管理

Views ひとつでこんなことができると聞くと一見冗談のようにも思えますが、本当に実現可能です。 私も Views の強力な機能をはじめて知ったときはとても驚いて「世の中にこんなもの作った人たちがいるんだ・・・しかもオープンソースで」と呆れたのを覚えています。

ただし、他のソフトと同じで Views も機能が豊富な分それを使いこなすのにはそれ相応の学習コストがかかります。 「ホームページ構築ははじめて」という方が「 Drupal の Views だったらいろんなことがノンプログラミングにできるらしい」というお話を聞いていきなり Views に取りかかるととても苦労するかと思いますので、そのあたりはぜひご注意ください。 英語圏では Views の説明だけで 1 冊の本になっているぐらいですので、プログラミングよりは敷居が低いとはいえ、それなりに奥の深く難しいものです。 Views に取り組むとしても、まずは Drupal のことをきちんと勉強して、 Drupal のさまざまなコンセプトや使い方に慣れ親しんだ後に Views に取りかかる、というのがおすすめです。

Views モジュールの使い方

Views の使い方はほかのところでもよく紹介されていますが、ここでは最初の一歩、 Views モジュールのインストールの方法だけご紹介しておきたいと思います。 Views の使い方についてはまた機会を見て別の記事でご紹介します。

インストール

Views モジュールのインストールには、他のモジュールと同様いくつかの方法があります。 あまり Drupal に慣れていない方がやる場合はファイルをダウンロードして配置する、という方法がわかりやすいかと思いますのでその方法をご紹介したいと思います。

  1. Drupal をセットアップ
  2. Views のファイル一式をダウンロード
  3. Views のファイル一式を所定の場所に設置
  4. Drupal 管理画面から Views を有効化
  5. 新しい View を作成

1. Drupal をセットアップ

Views は Drupal がないと動かないのでまずは Drupal をセットアップしましょう。

2. Views のファイル一式をダウンロード

Views のページ から Views のファイル一式をダウンロードします。 Drupal は異なるメジャーバージョン間での互換性は基本的にないので、 Drupal のバージョンにあったファイルをダウンロードしましょう。

.tar.gz 形式と .zip 形式がありますが、どちらを使っても展開(解凍)する中身は同じです。

3. Views のファイル一式を所定の場所に設置

Views のファイル一式をダウンロードしたら、それらを所定の位置に設置します。 Drupal 7 の場合は (Drupal のルートディレクトリ)/sites/all/modules という場所に上記のファイルを展開したら出てくる views というディレクトリをまるごと置きます。

4. Drupal 管理画面から Views を有効化

ステップ 3 まで進めたら、 Drupal が自動的に Views モジュールを認識してくれるようになります。 認識してくれるようになったら、あとは使うために必要なのはそれを「有効化」するということです。

ブラウザを立ち上げ、 Drupal の管理画面に管理者としてログインし /admin/modules というパスにアクセスしましょう。 こちらはたとえば Drupal サイトが https://www.example.com に入っている場合は https://www.example.com/admin/modules という URL に相当します。

ここにモジュール一覧が表示されるので、その中から「 Views 」「 Views UI 」という行を探し出し、両方とも有効化させましょう。

5. 新しい View を作成

ステップ 4 まで進んだら Views の導入は完了!です。 あとは Views を使って好きなように一覧を作成してみましょう(ちなみに Views で作成する一覧のことを「 view 」と呼びます)。

Views 実践編として次のような記事もございますので、興味のある方はご参考になさってみてください。

終わりに

以上です。いかがだったでしょうか?

今回は Drupal の目玉機能ともいえる 代表的モジュール Views をご紹介しました。 Views には多くの拡張モジュールがあり、それらを使うと思いもしなかったものが管理画面からの設定だけで作成できたりもします。

学習コストは低くはありませんが、 Drupal と長く付き合っていくのであればある程度使えるようになっておくのがよいかと思います。 View についてはひとつの記事だけでは伝えきれないものがたくさんあるので、またときをおいて Views ネタをいろいろご紹介していきます。

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